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- 2012/11/11---INAC神戸レオネッサvs日テレ・ベレーザ 感想
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なでしこリーグ 第18節 (2012.11.10) at 長居スタジアム
INAC神戸レオネッサ 4-0 日テレ・ベレーザ
めったにないベレーザの試合を見られる機会なので視聴。
BSフジはINACの試合しか放送しないので、
BSスカパーの無料体験が終わると他の対戦はほぼ見られなくなった。
日テレ・ベレーザは昔から好きだったわけではなく、
スカパーの試合中継を見る中で、
テクニックを全面に押し出すサッカーに好感を持ってから。
また、INACに対抗するチームとして浦和レッズレディースとともに
強くあって欲しいという思いもある。
澤や大野たちがINACに移籍する前は一人勝ちだったのでむしろ嫌いだった。
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注目の選手は原菜摘子。
彼女の試合中の立ち姿が美しく、
ボールタッチのリズム、軽やかさに
読売の匂いを強く感じるからだ。
技術的には十分に代表レベルだと思うが、
国際試合を考えると線が細すぎるか。
まだ23歳と若いので代表に絡めるように頑張ってほしいところ。
【始球式】
又穂希、ノリ佐々木は場違いだったな。
又吉はサッカーを知る者として場違いな雰囲気を感じて
終始ビビり気味で大人しかったが、
吉村はそれをカバーしようと思ったか、
どうでもいいことを叫び続け、
場違い感を増幅させていた。
優勝がかかる試合でも決行したのだろうか、あんなおふざけ。
○ーーーーー○ーーーーー○ーーーーー○
【前半】
完全にINACのゲームだった。
ベレーザはほとんどボールをつなげなかった。
INACの守備が厳しく、
中盤でほぼホールを奪われてしまう。
期待の原菜摘子をはじめ、木龍七瀬、永里亜紗乃はほぼ消えていた。
前目の選手ではベテラン小林弥生だけが攻守に目立っていた。
前線から最後尾まで左サイドを積極的に動き回っていた。
若い頃は走らない選手だったのだが、
あんなに走る選手に変われるものなのだな。
感心した。
○ーーーーー○ーーーーー○
1点目はオフサイドが疑わしく、
線審が旗を上げたため、
野田朱美監督をはじめ、
ベレーザ選手たちも納得がいかないようだったが、
リプレーを見ると
DF土光真代の頭にあたっておりオフサイドではない。
また元々ゴーベル・ヤネズもオンサイドだった。
2点目は大野忍とチ・ソヨンのレベルの高い技術の結合だった。
大野の体をうまくディフェンスにぶつけたボールキープから
パスを受けたチ・ソヨンの強烈なミドルシュート。
GKが手にあてたが、弾くことができずゴールイン。
ベレーザは守備の人数が揃っていて
それほどスペースを与えていなかったが、
大野の巧みなボールキープと
チ・ソヨンの狭いスペースでも振り抜けるシュート感覚と
キックレンジの広さが合わさったハイレベルなゴールだった。
あれは相手を褒めるしかない。
○ーーーーー○ーーーーー○
INACで目についたのは近賀ゆかり。
なでしこジャパンの時にも思うが、
彼女の上下動の多さは半端ではない。
いくらINACがボールが持てるチームだとはいえ
あんなにゴール前に進出するサイドバックなどそうはいない。
それでいてディフェンスも堅いのだから
文句のつけようがない。
INACでもなでしこでも
彼女からレギュラーを奪うのは相当難しい。
○ーーーーー○ーーーーー○ーーーーー○
【後半】
2点リードしてINACがペースを落としたのか
前半よりボールをつなげるようになり、
前線へもボールが入るようになった。
永里亜紗乃も開始早々のシュートをはじめ
ボールを触る回数が増え、
得点チャンスが生まれそうな気配はあった。
が、もう一手でチャンスが作れそうな状況ができると
澤穂希が現れてボールを奪っていった。
勝負どころを知り尽くした女王の円熟のプレーだった。
そして、小林弥生が決定機を外すなどして
得点できないうちに 追加点を奪われ勝負は決した。
その後は高瀬愛美と永里亜紗乃の得点王争いに焦点が移り、
お互いにチームメイト達がお膳立てしようと奮闘したが、
両名とも無得点に終わり高瀬愛美が2012シーズンの得点王となった。
○ーーーーー○ーーーーー○
3点目は高瀬のスルーパスから
左サイドを抜け出したゴーベル・ヤネズが丁寧なクロスを入れ、
川澄奈穂美がボレーで合わせたきれいなゴール。
まるで練習のようにあっさり決められた。
リプレーを見ると高瀬からヤネズにパスが出た時には
川澄はマークを外して走り出していて、
マークにつくべきディフェンダーはオフサイドトラップを仕掛けて
ヤネズのオフサイドをアピールしていて出遅れていた。
確かに高瀬からヤネズヘの一度目のパスのタイミングの時には
ヤネズはオフサイドポジションにいたが
高瀬が一呼吸ドリブルを入れたために
ディフェンスラインが下がってオンサイドになったのだ。
高瀬の隠れたファインプレーだった。
4点目は
高良亮子のスルーパスで大野が抜け出し、
グランダーのマイナス方向へのラストパス。
途中交代で入ったばかりの中島依美が
須藤安紀子のブロックを物ともせず
左ゴール隅に叩き込んだ。
これも相手を褒めるしかない。
集中力の欠如ではなく、
単に相手の力が上だっただけ。
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■別格だった大野忍の存在感
この試合で目立った体の使い方をはじめ、
ドリブル、パス、シュート全てにレベルが高く、
運動量もある。
きっと大野はなでしこリーグは物足りなく感じているだろう。
フランスやドイツのリーグが一概にレベルが高いとはいえないが、
日頃から体の大きなディフェンダーを相手にすれば
また能力を伸ばすことができるだろうし、
ワールドカップ、オリンピックで優勝、銀メダルと結果を残し、
次のワールドカップまで時間が開くことを考えると、
スポーツ選手としては刺激が必要な時期に思える。
サッカー選手としてピークにあると思われる今、
海外移籍をする良いタイミングだと思う。
INACもオファーがあれば容認する姿勢のようだし、
ぜひ海外移籍に踏み切ってほしい。
日テレ・ベレーザが4-0で負け、勝ち点15差の2位。
ヤングなでしこに7名を輩出した浦和レッズレディースも
取りこぼししまくって勝ち点24差の4位。
戦力的にINACと競り合うべき2チームがこの有様では、
なでしこリーグの活性化は望めない。
来季に向けて選手補強と戦術、戦略の向上を図って
何とか3強を形成できる状況に持っていってもらいたい。
INACの一人勝ちでは、なでしこブームはすぐに過ぎ去ってしまうから。
誰か奇特な金持ちいないかなぁ。
世の中には詐欺に4億円も渡す人もいるのだから。
女子サッカーに億単位のお金を出す人いてもいいのになぁ。
以上。追記なし。
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