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気になった点、腑に落ちない点、疑問点などを一話ごとに挙げています。
全体を読んでの感想はこちら



「オセロ・ゲーム」
○ 何のために“裏返し”合っているのか?
敵はシダ植物を中心に植物の形態で現れるようだが、
“裏返す”能力を持つ常野一族のみを狙って襲ってくるのだろうか。
ここでは一家族のみしか描かれていないのでわからない。

また、裏返されると姿を消してしまうようだが、
存在が消えてしまうのかどこかに連れて行かれるのか現時点ではわからない。
主人公・暎子の旦那は娘の時子の言葉によれば
「知らないおばあさんが来て、私を置いてお父さんとどこかに行っちゃった」のだ。
これだけでは裏返された瞬間に消えるのか、裏返されたら捕虜になるのか判断できない。

また暎子が出会った”イチゴ頭”も時子に裏返されたら普通のおばさんに戻ったので、
敵となる人間がいるわけではなく、寄生しているようだ。


○ 拝島家の能力は裏返すだけなのか?
一般人には見えないものが見えて、それと戦うだけの能力しかなく、
裏返されたら消えてしまうのならば、その能力は人生を苦しくさせるだけで何もメリットがない。
常野の中でも厳しい人生を送る宿命である。


○ ここでも夫婦が同じ能力である
ここでも理由が明かされていないが、
ここでも娘の能力が目覚めているので常野の超能力は100%優性遺伝であることが推測される



「手紙」
○ 達磨山を訪れた寺崎が重要そうな場面は一切見ていないこと
寺崎が人生に転機にないからか、婆さんとツル先生に会っただけであった。


「光の帝国」
○ 分教場の人々が皆殺しにされる理由がわからない
“ナガレ先生”と呼ばれる男が送り込まれたのも
元々は軍の実験に常野の子ども達を協力させるためで、
後に現れた軍人も「おとなしくついてくれば何も危害を加えることはない」と言っている。

確かに信太郎が幾人も焼き殺してしまったからおとなしくはしていないが、
だからと言って大勢で取り囲んで餓死させたり罠を仕掛けたりしなければならなかったのだろうか。
軍の目的を考えれば、生け捕りにするのが最善の結果に考えられるし、
敗色濃厚の戦局において兵士の無駄死に、武器の無駄遣いは最も避けるべきことに思われる。

信太郎がいる限り攻略が難しいことはわかりきっており、
速やかに退却して別の常野を探すのが得策であるし、
何らかの方法で信太郎が死んだことを確かめられれば
他の人間は殺さずに捕らえることが可能だったはず。

だいたい常野の能力を利用したからといって劇的に戦局を挽回できると軍部は考えたのだろうか。
以上のことを鑑み、利用できない常野を殺す理由が私にはわからなかった。


「歴史の時間」
これは腑に落ちないというよりは何のための話かよくわからなかったというのが正直なところ。
春田家の記実子と後の話でも登場する亜希子が高校時代に出会っている話。
亜希子に常野一族の歴史を教えるエピソードだったのだろうか。
この話だけで読んだら全くもって理解不能だっただろう。
 

「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評6 に続く


「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評1 全体の感想

気になる点など
「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評2 「大きな引き出し」 
「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評3 「二つの茶碗」
「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評4 「達磨山への道」
「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評5 「オセロ・ゲーム」「手紙」「光の帝国」「歴史の時間」   
「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評6 「草取り」
「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評7 「黒い塔」「国道を降りて」、全体を通して


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気になった点、腑に落ちない点、疑問点などを一話ごとに挙げています。
全体を読んでの感想はこちら



「大きな引き出し」
○ 記憶は消去できないのか
“しまう”ことについては書いてあり、絶対に忘れないらしいが、
その記憶を意識的に消去できるかどうかについての記述がなかった。
飽和状態になった時に「虫干し」をして記憶は整理して引き出しやすくなるらしいが、
それでもいつかは限界が来ないのだろうか。

また、たくさんの人、しかもおそらくもうすぐ死ぬ人の記憶をしまい続けるということは
自分の人生に関する記憶が占める割合がとても小さくなってしまう。
上手にしまって必要な時以外は出てこないのならばいいが、
そうでなければ他人の記憶が頭の中に居座り続けるなんてやっかい極まりない。
他人の人生の色と音が頭の中で勝手に響きまわるなんて耐えられない。
能力は有益かもしれないが、その役目は御免こうむりたい。


○ 春田家は何のためにしまっているのだろう?
常野一族でもうすぐ亡くなる人がいる時に、しまいに行くのだろうか?
だとすると、一族全ての記憶をしまう必要があるのだろうか?
また、しまった人が亡くなる時に、また別の人がしまいに行ったら、
一気に莫大な量をしまわなければならず、
そんなことを繰り返していたら
春田家の子孫はただ人の記憶をしまうだけの人生になってしまう。
どこかではっきりと書いてほしい。


○ 日本各地を転々としている理由
ただ単に話を聞いてまわるだけなら引っ越す必要を感じない。
子どもがまだ小さいなら他の常野一族と協力してどこかに拠点を作って
親だけ必要な場所へ出張すればいいし、
夫婦揃って同じ地域で仕事をする必要があるほど”しまう”需要があるのだろうか。


○なぜ母親も同じ能力を持っているのか?
能力の何らかの伝達手段があるのだろうか?
同じ能力を持つ者同士でしか結婚できないのかと思ったが、
次の「二つの 茶碗」では常野一族ではない男性と結婚しているので、違うらしい。
しかし、「オセロ・ゲーム」ではまた夫婦で同じ能力を持っている記述があるので
「二つの茶碗」はレアケースなのだろうか。
本作の中でいくつもの家族を描いているのだから、
この点については本作中に触れておくべきだったと思う。

 


「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評3 に続く


「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評1 全体の感想

気になる点など
「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評2「大きな引き出し」
「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評3 「二つの茶碗」
「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評4 「達磨山への道」
「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評5 「オセロ・ゲーム」「手紙」「光の帝国」「歴史の時間」
「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評6 「草取り」
「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評7 「黒い塔」「国道を降りて」、全体を通して


 
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「光の帝国  常野物語」  恩田陸  (集英社文庫)


超能力ものは現実離れし過ぎる感じがしていつも敬遠する私ですが、
背表紙に

"不思議な優しさと哀しみに満ちた、常野一族をめぐる連作短編集" 

とあったので
超能力者が大活躍する話ではないな、と思ったのと、
最近、短編集が好きなのとで買ってみました。

恩田陸は「夜のピクニック」の他にも数冊読んだ気がします。
基本、私好みではないな、という印象を持っています。

本作は、というと、なかなか良かったですよ。
5段階評価で3といったところでしょうか。

10編あるのですが、良かったのは「大きな引き出し」「国道を降りて・・・」

「大きな引き出し」は何でも記憶できる春田家の話。
第1話目として読者を引き込む役目は十分に果たしています。


「国道を降りて・・・」は私が一番好きな作品。
ここに登場する律という男声はチェロ奏者なのですが、
私は個人的に超能力はこういう芸術の分野で生かしてほしいと思います。

ちょっと伊坂幸太郎の作品に似た雰囲気を感じました。
美咲みたいなしごくまともな主人公と
律のようなちょっと不思議な友達が出てくるんですよね。

この話は超能力を持った音楽家というのと二人の性格の設定が秀逸なので、
これを原作として話を広げてドラマ化したらおもしろいものができると思います。


「大きな引き出し」を原作としたドラマはかつてNHKが作ったようで、
同じドラマDモードの鈴木亜美小西真奈美が出てた「深く潜れ」は見た記憶があるので、
もしかしたら見たかもしれないのですが記憶にありません。
ただホームページを見た限りでは
タイトルがなぜか「光の帝国」で春田家の家族構成以外はかなりオリジナルなので
原作とは全く別の雰囲気になっていると思います


著者もあとがきで述べているとおり、
一つの家族に絞った連作集でも良かったのでは、と私も思います。
10編もあり、いくつか登場人物は重なっているものの
各話ごとに別々の常野一族が主人公となっているので
本作だけではそれぞれについて描ききれていないので消化不良に終わってしまいます。
続きがあるのだろうと思いながら読んだものの、
本作の中だけでももう少し人物を絞っても良かったのでは。

読み終えてからWikipediaでチェックしたところ、
「蒲公英草紙」「エンド・ゲーム」と2作もの続編があるので、発見次第購入したいと思います。
私は特に1話目の「大きな引き出し」の春田光紀がその後どのように成長したかが気になるので、
続編で読めることを期待しています。


他にも超能力者の悲哀を味わいたい方は、
宮部みゆき「クロスファイア」やその前段と言える「燔祭」(「鳩笛草」収録)がオススメです。
最近、「世にも奇妙な物語」「燔祭」広末涼子主演でドラマ化されましたね。
広末も良かったですが、矢田亜希子の方が眼力が強かったなぁと私は思います。


続きは本作を読んで気になった点、腑に落ちない点、疑問点などを挙げていきます。
既読の方のみお進みください。
決して本作を否定したいわけではなく、とにかく気になることを挙げているつもりです。
細かすぎると感じる人もいるかもしれません。

また、本作のファンの方はもしかしたら不快に思われる方もいるかもしれません。
よって、続きを読む方はその点を御了承の上進んで下さい。
もし、ご意見がある方はコメントいただけたら嬉しいです。



「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評2 に続く。



気になる点など
「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評2 「大きな引き出し」
「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評3 「2つの茶碗」
「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評4「達磨山への道」
「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評5 「オセロ・ゲーム」「手紙」「光の帝国」「歴史の時間」

「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評6 「草取り」
「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評7 「黒い塔」「国道を降りて」、全体を通して


 
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