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ゴーイング マイ ホーム 第9(2012.12.11放送) フジテレビ系

いよいよ終わりが近づいて来ましたね。
寂しいですね、このドラマが終わるのは。
さて、普通なら最も盛り上がるであろうラス前の第9話を振り返ってみましょう。



■ 菜穂が教えたお店って
いつもはクーナ劇場が始まりそうなタイミングで味噌蔵見学。
菜穂(宮崎あおい)が前回、店を教えると言っていたが、
私は味噌を売っている個人商店(良多が虫除けペタペタを買った店とか)の
場所でも教えるのかと思っていた。
まさか味噌蔵とは。

このシーンは完全ドキュメンタリーでしたね。
みんな喋りが素でした。
こういう番組があってもいいな、と思いましたが作るとしたらBSかな。


■将来の大女優?
次にあったのが、私が期待していた萌江(蒔田彩珠)がクーナ人形をこっそり返すシーン。
誰にも気づかれずにその場を離れるかと思っていたら、治(西田敏行)登場。

今週は早くも出番の蒔田彩珠の顔芸
治から人が死ぬのは順番だから、そんなに悲しいことではない、
と言われた後の、前を真っ直ぐ見つめる目と、
その後の、でもやっぱり悲しい、と語るような俯き。

もう言うことない。
今年一番の発見。
ビッグネーム目白押しのこのドラマにおいても抜群の存在感だった。
もし仮にドラマジオデミー賞でもあるとすれば、
新人賞助演女優賞間違いなし。


「コドモ警察」の非常に子どもらしい演技と、
成長の様子を眺めるのも楽しかったが、
子役でも完成度の高い演技ができるのだということを
毎週見せられるのもまた良いものであった。

蒔田彩珠。
年に一回程度でいいからドラマに出てもらって、その成長を見守っていきたい女優である。
将来、大竹しのぶクラスの女優になっても不思議ではない、というのは言いすぎだろうか。


■古いって
鉄人シェフを「古い」と沙江に言わせるということは
是枝さんは
毎週金曜に放送している料理対決番組を、
何を今さら、という思いで見ているということなのだろうか。
などと邪推してしまった。

制作スタッフは、このセリフ気にならなかったのかな。
このドラマは関西テレビ制作だから、
キー局制作のバラエティを批判するようなセリフがあっても気にしなかったのだろうか。
それともドラマ班はバラエティ班のことを気にしていないのか。


■ ジュンジュ~ン!
だから言っただろ、はじめからジュンジュン(菅野莉央)連れてけって。
給食のおばちゃんだって一人で30人+スタッフ分は厳しいって。
ほんと良かったよ、ジュンジュン、参加できて。
ただ、わざわざ呼んだほどの活躍はなかったなぁ。
菌の話は良かったが、あれを話すだけなら別に呼ばなくても。


■私もわからない
良多(阿部寛)が菜穂のしおり作りを手伝う場面で
"2枚ずつ" と指示を受けていた。

菜穂は同じものを折っていたように見えたので、
同じものを2枚ずつ折ってどうするのだろう?
と私は思っていた。

そう思っていたところで、ずいぶん流してからの
「2枚ずつって言いましたよね」と
良多が同じものを2枚ずつ折っていたことへの菜穂のツッコミ。
(?_?)

もしかして、菜穂は同じところに2種類置いてそれぞれ抜き出して折っていたのか?
だとしたら説明不足だ。良多が間違えるのも無理はない。
まあ、良多も同じものを2枚ずつ折ることの不思議さに自ら気づくべきなのだが。
5枚ずつと指示されたならわかるが、2枚ずつは効率が悪くておかしいのだから。
まあ、クーナの帽子のことを話そうか話すまいか、迷っていて気もそぞろだったから
それどころではなかったのだろう。


■もしかして毎日?
仏壇に向かう治(西田敏行)の手前にカップ焼きそば。
クーナ探しの間食もカップ焼きそば。
験担ぎとはいえ、前日にも食べたのに。
いや、むしろ、だったら前日に食べるなよ。

森へ行った時の焼きそばの作り方が明かされたのは良かった。
わざわざ水筒に熱湯を入れて持って行くとは。
水筒っていくら魔法瓶だからってカップ焼きそば作れるほどの温度保てるもの?
そして、あれ1本で足りる?
私なら携帯コンロ持って行くかな。時間かかるけど。
というよりも、その前に森でカップ焼きそばを食べようとは思わないな、まず。


■ わからないシーン
沙江(山口智子)がホテルの部屋で靴の紐を結ぶシーンがあった。
このシーンを挿入する意味がわからない。

口では料理を作りに行くだけ、と言っているが、
実は気合いが入っていることを表したかったのか。

それとも、仕事で行く以上、仕事場に着く前に足を挫いてはいけないので、
前日に靴の状態、紐の締め具合をチェックするというプロ意識の表れ?

ちょっと是枝さんの意図がわかりませんでした。


■いい仕事してました
かわいく迷惑だったクーナ研究家のおっさんと、
素人かと思えるほど、素か演技かの見分けの付きにくいテンションと話し方で
それを演じた古舘寛治さん

ひょうひょうと淡々とバカなことをするおかしさは最高でした。
もっとあやしい方向にかき回すかと思っていたのですが、
あんなにかわいいボケを積み重ねるとは思いもよらなかった。

明らかに四足の獣を捕まえる用の罠を用意。
「死んじゃうだろ」
私も完全に同じタイミングで突っ込みましたよ(笑)。

大音量の自作のクーナ音楽。
歴史考証はしてあるとか言ってましたが、
存在が確認されていない生きものの歴史考証ってそもそも成立しないのでは?

そして、初めて言ったいい言葉。
見ているものが誰もが思ったであろう言葉を
誰もが思ったタイミングで良多に言わせた是枝さん。
ベタだったけど、すごくいいベタでした。


しかし、罠でクーナが死んでもかまわないと思うということは、
このおっさんはクーナに愛着のような感情は持ってないんですかね?
そもそも、なぜクーナに興味を持ち、研究を続けているのかが謎です。
このおっさんのスピンオフストーリーも見てみたい。


ちなみに古舘さんの経歴をWikiチェックしましたが、
「南極料理人」に出てました。
そういえばいたかも。
デッカイ雪上車に籠ってたヒゲモジャの運転手だ。
飯島奈美さんの料理とはここでも共演してますね。

そして、もう一つ驚いたことに古舘さん、今期売れっ子なのである。
「イロドリヒムラ」第4話、「レジデント」第8話、そして「ゴーイング マイ ホーム」。
これはチョイ役キングと認定して良いのでは。


■見つけた?
梶くん(山中崇)堤さん(江口のりこ)、良い感じでしたね。
しかし、堤さん、その流れだと梶くんは親友ではなく恋人になりそうですよ。

梶くんのほっぺたを膨らます無意味さ。
堤さんの人形用の小さな服を持ってきたことを照れながら話すかわいさ。
どっちも良かったですね。


■かわい過ぎ
あのボンボン付きのニット帽をかぶった菜穂は反則です。
先週の切ないシーンを見た後なだけによけいに愛おしく見えます。
また、いつもの地味~な文系ファッションに比べてカジュアルなフリースを着ていたのがまた良かった。
ユニクロのCMで使えそうである。


■ わかりづらい
みんなが沙江の料理を褒めたので、
真田(新井浩文)から「ほら、やっぱり料理が主役になったぁ」と言われた後の
良多の一度頷いてからのかすかな微笑み、
そして、一口食べてからのわずかに大きな笑み。

周りが動いたり、話したりしているので
一度目は目が行きませんでした。
さり気なさすぎる。寄りもしなかったし。

この笑みは、沙江の料理が褒められたことの嬉しさと
すいとんのおいしさから来たものと思っていいですよね?


■実は貪欲?
ストーブを直して栄輔(夏八木勲)からゴルフクラブセットをもらった健次(安田顕)
「次は何がほしいの?」と多希子(YOU)に聞かれ、
画面から消えた後にボソッと
「土地かなぁ」

良多、油断してると家ごと土地取られちゃうぞ。
と、思ったのだけど、そんな可能性もなくなりましたね。


■いたってこと?
あの声はクーナのものだったという結論でいいんですよね?
ということはクーナはモグラみたいに潜れるってこと?

そして、ここまで引っ張ったクーナは声のみの登場で終わりってことですよね?
たぶん。
ずいぶんとあっさり終わりましたね。


■栄輔逝く
意識があって会話もできていたのに、
まるで老衰みたいに静かに亡くなりましたね。
まあ、ドラマなんですけどね。
最後に息子の作ったくだらないCMで笑えたのは幸せでしたかね。
長野には戻れませんでしたけど。


■薄情だな、やっぱり
帰り道、何かに取り憑かれたように森を進む
栄輔に導かれたのか、
それとも栄輔が亡くなるからとクーナに導かれたのか、
良多たちは、かつて栄輔、治、久実がクーナを目撃した場所に辿り着く。
そこは一面のリンドウの群生地だった。

私、薄情なものでこのシーン、あまり感じるものがなかったんですよね。
きっと大切な人を亡くしたことがある人には
思うものがたくさんあったのだろうとは想像できますが。

結局、ここでもクーナは登場しませんでしたね。
最後まで姿を見せなかったクーナ。
このドラマを見た人それぞれが自分なりのクーナを考えて下さいってことなんでしょう。
見えないもの、見えないことについてもっと感じよう、考えようってことですかね。
しかし、ドラマを見ている私は見えるもののことばかり考えているのであった。




終わっちゃいましたね、クーナ探し。
それほど盛り上がることもなく。
次週の最終回もこのままのテンションで終わるんでしょうね。
続きが見たいと思わせたまま終わるのでしょう。

スペシャルは..........、ないかなぁ。
ないだろうなぁ。
なくてもいいかなぁ。
見た人それぞれが思い返して続きを考えればいいんでしょうね。



おしまい。


これまでの感想

【第1話】 【第2話】 【第3話】 【第4話】 【第5話】 【第6話】 【第7話】 【第8話】

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ゴーイング マイ ホーム 第8(2012.12.04放送) フジテレビ系


今回も良かったなぁ。
切ない切ない後半でしたね。
宮崎あおい、ここにあり、といった感じでした。




■ 一緒に寝てるのね
いつも家では仕事部屋?で寝てるシーンばかりだったから、
夫婦別部屋で寝ているのかと思っていた。
この時の沙江(山口智子)の顔、良かったですね。


■ きのこ食べるのね
クーナがきのこに化けるから避けようって
良多(阿部寛)が言い出すかと思ったらスルーだった。
赤いきのこは食べないからいいか。


■ 探りを入れた良多
朝、会社に出かける時にマンションの庭でお隣さん(バカリズム)に会う良多
サンタをやってくれるか確認されて、
「何ならね、ツリーやりますよ。ツリー」
と沙江に言われたことが本当か探りを入れ、
「ツリーはこれがありますから」
と食い気味でスルー。
やっぱり言ってなかった、あとでとっちめてやる、
と一瞬心に誓うが、やっぱ止めとこうと思い直す小っさい良多であった。

ラスト2行は筆者の想像である。
言わなくてもわかるか。


■以前の良多状態
CMの企画書を見て、自分がやりたいのはこういうのじゃない、と言うが、
上司や広告代理店から諌められ、言い返さない真田(新井浩文)
自分が長いものに巻かれ始めてるのを自覚し、
迷いが生じ始めている。
また、良多が中間管理職の立場で物事が円滑に進むような役割を演じていたことに、
改めて気づき、良多を見直し始めているのではないだろうか。

ここで、以前の良多と同じ構図を使うのが上手い。
こうやって後で効いてくるカットがあるから
細かいとこまで見逃せないんだよなぁ、このドラマ。

しかし、真田が良多と同じようになってしまったら
現場の仕切り役を交代した意味が無いのではないか。
会社側は何を考えているのだろう。


■やるじゃん、ミーハー教師
沙江に言われたことが効いたのか、
授業中の萌江(蒔田彩珠)の発言時は冷たい態度だったが、
後から呼び出して、「ごんぎつね」と同じ作者の作品を渡す担任教師(千葉雅子)

最後まで変わらない態度かと思っていたら、このやさしさ。
にくいね、是枝脚本。

ところで、呼び出した部屋はけっこう広いのに
萌江とは対面する席に教師は座っていた。
そんなに遠くに座らんでも、と思ったが、
児童とは距離を保つということなのだろうか。
あとで、近くに座るシーンがあったりして。


■再登場
授業のシーンで萌江の後に以前いい演技をしていた男の子が映った。
セリフがなかったのが残念。
他の作品で会えるのを楽しみにしているよ。


■連れてってあげなよ
沙江が仕事にしたくないという理由で
クーナ探しには参加できないアシスタントのジュンジュン(菅野莉央)
沙江と違ってクーナのことを信じているんだから連れてってあげてほしいものだ。

ところで、いいですよね、この子。
何かに染まってない純な感じがして。
クーナ役はこの子にやってもらいたいくらい。
今後の活躍も期待してます。


■佐助?
役場の屋上で太陽に手をかざす菜穂(宮崎あおい)
そんなに太陽に手を伸ばしていたら
甲賀忍法の極意を会得してしまうぞ。


■きっかけはそれ?
前回のラスト付近での多希子(YOU)の暗い表情が気になっていた。
そして、今回の家出があったわけだが、
そのきっかけが栄輔(夏八木勲)が家に戻って嬉しそうな敏子(吉行和子)だったとは。
歳をとっても敏子のような気持ちを持てるとは思えない、と確信してしまい、
健次(安田顕)とずっと一緒にいることへの疑問を感じ家出。

健次との間に何かあったのかと想像していましたが、
何もないことが問題だったようです。

夫婦を長年やっているとみんなこういう疑問を何度も何度も感じて、
その度に何度も何度も自分を納得させているのでしょうね。
何ともリアルなエピソードでした。


しかし、健次を前にバカリズム理論をもっともらしく語る良多が面白かった。
萌江からクーナの帽子に関する仮説をパクったりもしたし、
ほんとにプライドというものがないのか、この人は(笑)。


■調味料も丸ごと持参?
良多から多希子の話を聞きながら調味料を荷造りする沙江
現場がいちいち違うから仕事のたびに調味料一式を持ち運んでいる模様。
だからいつもあんなに大荷物なのかと納得。

手で持って行くんじゃ大変だな、と思っていたら
あとのホテルの部屋のシーンで大きなダンボールを荷解きしていた。
そりゃそうだよね、荷物が多すぎるもんね。
あとで見なおしたら荷造りしている沙江の後にダンボールが映っていた。
細かいなぁ。


しかし、参加者30人分+スタッフ分の料理を一人で作るのかね。
おにぎりとすいとんだけでもかなり大変そう。
だから、ジュンジュン連れて行けって。


■今週もかい
クーナ人形を見つめ暗い表情萌江
めぐみちゃんを思っているのだろうか。

クーナ人形の役目は終わりかな?
あとはクーナ探しを終えれば萌江の気持ちにも一区切りつくのかな。


クーナ人形があった場所は映したが返したシーンがなかった。
もう返したのだろうか?
こっそり返すシーンが見たいんだけどなぁ。


■もう本番?
沙江が早めに長野に入るようなことを言っていたから
沙江だけ前乗りするのかと思っていたら家族総出でお出かけ。

萌江の学校は大丈夫なのか?
冬休み?
それとも週末だけで済むの?
にしては大荷物だったけど。


■このシーンの意味は?
タクシー運転手(阿部サダヲ)
「ここはさ、誰も褒めてくれないですからね、せめて自分で褒めてあげないと。
かわいそうで」
という言葉の後、何か物思う良多のアップがあった。

あのシーンは何を意味するのだろうか?
まんま自分に当てはまる言葉だと思って動揺していたのだろうか?


■そういうこと?
やたらと「足跡が"あったこと"は事実」と強調する真田と新聞記者(中村靖日)
クーナの足跡があったとは言わず、
クーナかはわからないけど、足跡があったということにすれば、
誤報にはならない。
そういうことですか?
それはどうかなぁ?


■宮崎あおい劇場の始まり
良多の家族を見て、大地の父親を思う菜穂と治(西田敏行)

このシーンの宮崎あおいのかぶせは最高でしたね。
ここまで強気の菜穂を描いた分、
この後の女になる菜穂の切なさが増しました。

そして、このシーンを皮切りに宮崎あおい劇場が始まるのでありました。


■切なすぎるセリフ
栄輔がこの冬には長野に来ないだろうと伝え、
菜穂が「寂しい?」と聞くと
大地(大西利空)
「でも、ママがいればいいよ」
と答える。

いやぁ、切ない。
こんなセリフは子どもには言わせたくないな。

そして、大地の言葉は
パパがいなくても大丈夫、
と言っているように菜穂には感じられ、
大地の父親・惠に会う決意をするのである。


■勝負服?
惠に会いに行くため服を選ぶ菜穂

そこには惠を取り戻せるかもしれないという一縷の望みをかけた思いが感じられました。
ここから電車で向かうシーンまでも切なさ全開でしたね。


しかし、黙って町を出ていったにもかかわらず、
日帰りできる距離にいるとは、何を考えているんだ惠は。


そして結局、コートも脱がずに惠の元を去る菜穂でありました。

服を選ぶシーンを入れておいて、選んだ服を見せない。
一見、無駄なシーンを入れたようにも感じられるが、
服を選ぶシーンを入れたことにより、
菜穂が母から一人の女性へと意識が切り替わることが感じられる。
こんなシーンがあるから何度も見返してしまうんだよなぁ。


■何のためのカット?
菜穂と恵(加瀬亮)が対面するシーンで、
牧場の母娘が子牛にミルクをあげるシーンが挿入されましたが、
あれ、何のためだったんでしょう?

この後に菜穂が惠に一緒に暮らしてるのか聞く場面があるので、
その前に、もう一度この母娘の印象を視聴者に強く与えるためでしょうか?


■ここにもいた最低男
以前は飲まなかったコーヒーを飲むを見て、
菜穂は惠が菜穂といた頃の惠ではないことを感じる。

「俺はいい思い出はないんだ。あそこには」
「やり直したかったんだ。もう一度」

菜穂と出会い、結婚し大地が生まれた町をいい思い出がないと言い、
やり直したかった、と惠は菜穂に面と向かって言い放つ。

「別の人とってこと?」
「一緒に暮らしてるの?」
と菜穂に聞かれ、
「気になんのか?
なんか、菜穂らしくないな」
とややニヤける惠。

この、まだ俺に惚れてるのか、仕方ないやつだなぁ顔が最低だった。
加瀬亮くん、グッジョブである。

らしくないことを言い、らしくないことをさせてしまうのが人を想う気持ちなのであるが、
この男にはそれがわからないのである。
この一言で菜穂は惠に見切りをつけた。


別れ際、
「何で黙って出てったの?」と菜穂に聞かれ、
「すまない。でも俺、後悔してないんだ」と恵は答える。

後悔もしてないのに謝るな。
フジテレビの火曜ドラマに途中出場する中年男はダメ男ばっかりだな。
この男は自分がしたことが菜穂と大地に与えた影響の大きさを
全くわかってないのである。
まあ、わかってたら出て行かないわな。


しかし、
なぜ菜穂は惠を好きになったのだろうか?
ダム建設反対に燃える男は魅力的だったのだろうか?


■百瀬さんは何者?
息子のところで世話になることにしたと、
なぜか夜分に治を訪ねる百瀬老人。
妻の歯型を貰いに来たらしい。

ここで、気になったのは
なぜ昼間ではなく、暗くなってから訪ねてきたのか、
ということではなく、
それも多少は気になるが、

百瀬を演じる常田富士男と治を演じる西田敏行のセリフの間、リズムが全然合っていないこと。
百瀬さんは素人が演じているように感じられ、西田敏行の芝居がやたら大きく見えてしまった。

と思ってWikipediaを見ると常田さんは
劇団民藝の養成所出身のベテラン俳優で数々の映画、テレビに出演してきたようなので
全くもって素人ではない。

ただ、経歴で驚いたのは出演作の多さではなく、
「まんが日本昔ばなし」を市原悦子と共に担当していたことである。
そう言われれば、聞き覚えのある声である。

しかし、Wikipediaに載っているドラマの出演作が「ゴーイング マイ ホーム」の前は
1992年となっている。
この間にも出演作があるかもしれないが大きな役がついた作品は少なかったと推察される。
そのためにセリフの間、リズムが合わなくなっていたのかもしれない。

思い返せば、クーナ劇場やインタビュー場面でも
ややゆっくりとした間で喋っていた。
もう自分では変えられなくなってしまっているのだろうか?


■和解する父娘
菜穂が惠に後悔していないと言われたとに伝え、
お母さんのことで後悔はないか、と聞く。

治は、
久実が死ぬ時に怖くなって病室から逃げ出したことを後悔している、
と答える。

菜穂は
「もういいよ。後悔してるなら」
と応じ、ここに長年寄り添いつつもわだかまりを持ち続けた父娘の和解が成ったのである。

治が久実の死に立ち会わなかった理由が気になっていたが、怖かっただけとは。
いや、だけ、というのは治の気持ちに対して失礼か。
愛する人が亡くなる怖さは当人にしかわからないものな。

治のことだから他に女がいたわけでもないだろうし、
何か他のことにかまけていたわけでもないだろうし、
全く見当がつかないなぁ、と思っていましたが、
わかってみれば、すごく当たり前の納得する理由でした。
ただ、ここまで引っ張る話だったのかは疑問です。
ドラマ的にももっと早く明かしても良かったと思いますし、
菜穂にも早く話していたらあんなにツンツンされなかったでしょうに。


「後悔というのは、かつてそこに愛があった証拠だ」

かつて菜穂が母から教わった言葉である。
栄輔もノートに記していたので、
どこかでつながるかもしれないが、
それはまた別の話。


後悔している治には久実への愛があった。
だから菜穂は許したのである。

そこで思い出した。
惠は後悔していないと言った。
ということは、かつてそこには愛がなかったことになる。
菜穂の涙はそういう意味だったのかと今さらわかった。


◆今週の格言  
その他の久実が仏壇に残した格言をここで紹介します。
自分の覚え書きも兼ねてますね。


「別れることがなければ、巡りあうこともできない」

「幸せは一度飛び去っても、また捕まえることができる」

「どうにもならないことは忘れてしまおう」

笑顔の法則「楽しいから笑顔になるのではなく、笑顔でいるから楽しくなる」

「明日できることは、明日やる」

「森に耳あり、湖に目あり」



これを読みながらお互いを慰め合う菜穂と治が良かったですね。
かなり素が入ってましたけど、
大きな声を出してしまって、大地が起きないか気遣う菜穂のセリフは
脚本でしょうかアドリブでしょうか?
もし、アドリブだったら素晴らしい。
以前も大地が転びそうなシーンで同じように気遣っていました。
宮崎あおいは完全に大地の母モードになっているのでしょうか。
だとしたら、宮崎あおい恐るべしです。




今回は完全に宮崎あおいに持っていかれましたね。
素晴らしかったです。
惹き込まれるとは、このことかと強く感じさせられました。
とにかくとにかく切なかった。

このドラマを見て、
宮崎あおいの見方を改めさせられました。
役者・宮崎あおい、今後も注目していきたいと思います。



以上、追記なし。


これまでの感想

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