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TOP > 2011年06月


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先日友人がくれたので読んでみました。
ドラマや映画は見ていたものの、それほど面白かったわけではなく、
あまりにも話題になっていると天邪鬼な私は手を伸ばす気がなくなってしまうので今まで未読でした。
ドラマか映画のラストが原作違うと聞いた気もするのでどんなラストなんだろうと思いながら読みました。

いやぁ、予想以上に面白かった。
斜に構えてた自分が恥ずかしくなるくらい。
強烈なインパクトでしたね。
いつになったら登場するのかなと待っていた
ドラマ・映画でもお馴染みの強烈キャラ"白鳥"は物語の後半になってからやっと登場します。
この白鳥が当初は登場予定がなく、
物語をスムーズに展開させるために無理やりひねり出したキャラだというのだから、
傑作が生まれる過程には必要なタイミングに生じる閃きというものが必要なのだな、と感じた。

とにかく、この白鳥が登場して以降、
物語は急激にスピード感を上げ、ジェットコースターのようにラストへと向かっていきます。
未読の方は食事前などのお腹が空いている時にラスト近辺を読み始めないことをお勧めします。
物語に引きつけられて一気に読んでしまうので、食事を取ることを忘れてしまうからです。
お腹を満たした状態で読むことをお勧めします。
出てくる登場人物それぞれがキャラが立っているので、
これはドラマ・映画化したくなるだろうなぁ、と感じます。


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「ハナシがちがう! 笑酔亭梅寿謎解噺」  田中啓文

ひさびさの掘り出し物。
ブックオフで発見。
全くのノーマーク。

105円コーナーを流していたら、
ふと目について落語家の話なので物は試しと買ってみたら、おもしろかったです。

ヤンキー少年がひょんなことから落語家に弟子入りするいう設定は
少年ジャンプにでも載ってそうなものですが、
話のテンポがよくとても読みやすいです。
短編というのもいいのかもしれません。

落語を元ネタにした構成は「タイガー&ドラゴン」を思わせますが、
こちらの方が先に書かれていたよう。

二番煎じに思われるかもしれませんが、これもドラマ化しても良いかも。
ドラマ10なんかでいかがでしょう?

続きが読みたいですが、古本屋にはあまりなさそう。
ブックオフオンラインを初利用してみようかな。



 
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「鼓動-警察小説競作」(新潮文庫)

大沢在昌、今野敏、白川道、永瀬隼介、乃南アサ 著

最近、この本のようなオムニバス形式の本が好きで、
新たなお気に入り作家を探して楽しんでいます。

警察小説の名手の競演となっています。
私は大沢在昌と乃南アサは読んだことがありましたが、他の作家は初めてでした。
長さにとても差があり、後に行くに従って長くなります。

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「雷鳴」 大沢在昌

彼の代表作「新宿鮫」の鮫島が登場します。
もともと朗読用に書いたもので、とても短くなっていますが、
短い中でしっかりと展開があり、ラストも鮮やかで切れのある作品となっています。
最近、「アルバイト探偵」シリーズを読んで大沢在昌に失望感を覚えていたところだったので、
やはり鮫を使えばいいものを書けるのだ、と見直しました。
「新宿鮫」は第1作と最新作を「ほぼ日」で読んだだけなので、他の作品も読んでみようと思います。


刑事調査官」 今野敏
ドラマ化もされている安積班シリーズで有名な今野敏の作品です。
彼の作品は未読なので、この本と一緒に買った安積班シリーズ第1作を読んでみようと思います。

この話は中堅の刑事と新任の女性心理調査官を軸にベテラン刑事調査官が
彼らをサポートしながら事件解決へと向かいます。
この中堅の刑事は長いものに巻かれるタイプで
捜査会議などでも思い切った発言をせずに無難に過ごしていました。
しかし、今回の事件を通して刑事調査官に背中を押されながら一歩踏み出します。
一人の刑事の成長の物語です。
この話に続編があるか知りませんが、登場人物たちのその後が知りたいなぁ、と思います。


「誰がために」 白川道
少年犯罪の被害者の家族の物語です。
こういった話はやるせなくなりますね。
暴行、殺人、いったいどういう神経があれば、そんな残虐なことができるのか。
私には全く理解ができません。

どうしたらなくせるんでしょうね。
罪を犯す少年たちはこういう小説は読まないでしょうし。
厳罰化したからといって抑止力になるのでしょうか。
人を殴る時に「これでこいつが死んでも懲役10年だからいいや」、
とか「20年刑務所なんて嫌だから止めよう」なんて考える人がいるとは思えない。

私たちにできることは、周りにいる子ども達をやさしい子に育てること、
そして子ども達が希望を失わないような社会にすることだと思います。
そのためにも大人たちが生き生きと生活する姿を見せることが大事だと思います。


「ロシアン・トラップ」 永瀬隼介
悪徳警官もの、というらしいです。
こういう警官が一人でもいたことがあるんですかね。
警官といえど同じ人間ですから、ずるい人弱い人、たくさんいるとは思いますけど。
淫行のニュースはしょっちゅう見ますしね。
警官の犯罪って年間どれくらいあるんでしょうね。
現実の警官には強くあってほしいものです。

主人公はしがない警官の妻なのですが、
この人があまりにも場の流れに流されやすいのでなんとも感情移入できません。
準主人公の日系ロシア人もスーパーマンだし。
私の好みではありませんでした。


「とどろきセブン」 乃南アサ
高木聖大シリーズの一編です。
これは2作目に収録されているみたいです。
このシリーズも古本屋で見かけていましたが、
音道貴子シリーズを先に読みたかったので未読です。

ご近所の老人プロ集団と関わるきっかけとなった話です。
新米警官の成長物語で、音道貴子に比べると話が軽いですね。
もちろん事件には死人が出るのでそこは軽くないですけど。
老人との関わり方が宗田理の「ぼくら」シリーズを思い出させました。

主人公に関してはただのやんちゃな兄ちゃんではなく、
ちょっと犯罪に対する感覚の鋭いようですね。
テレビドラマにしたらその瞬間がCGで描かれそうでした。
今後「とどろきセブン」のメンバーが活躍するのでしょうから、続編が読みたいですね。
作を重ねるごとにもっと特徴のある脇役が出てきて
活躍しておもしろくなりそうな予感がプンプンします。

____________________________________________


以上。追記なし。

 
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さすが江戸川乱歩賞といったところでしたね。

13階段」 高野和明 (講談社文庫)


アマゾンのおすすめランキングに入ってくるのでずっと気になっていたのですが、
先日ブックオフの105円コーナーで見つけたので買いました。

最近、直木賞よりも江戸川乱歩賞の方が自分の好みに合うものが多いことに気づきまして、
気になる作家で裏表紙に江戸川乱歩賞とあったものは迷わず買うようにしています。
13階段」というタイトルが示すとおり、死刑にまつわる話です。
ただ、13階段というのは死刑の代名詞のように思われますが、
死刑執行台に13階段を使っていたのは主に欧米諸国でやはりキリスト教が関係しているようです。
日本では階段がなく、部屋の中2階のような高さの床が開いて半地下の部屋に落ちる形式だそうです。

二度の死刑執行経験のある元刑務官・南郷と傷害致死で2年服役していた青年・三上が
冤罪が疑われる死刑囚の冤罪を証明するために調査をする話です。
この死刑囚が、事件が起こった時にバイク事故で頭を強く打ったため、
事件前後の時間の記憶を失っていることが問題となります。
記憶がないために状況証拠に対して反論することができずに死刑が確定しまったのです。
冤罪の証拠と真犯人を探す調査を軸に二人の過去を絡めて話しが展開していきます。
特に三上は調査の舞台となる町に高校時代、当時の彼女と旅行で訪れていますが、
まさにその時に冤罪となる事件が起きています。
その旅行の時に何が起きたのかが明かされないまま話が進むので、
読者も南郷と同じように疑念を持ちながら読み進むことになります。

 

私はとにかく先を読みたくさせる著者の筆力に感心しました。

緊張感がずっと続くわけではありませんが、
二人が立てた四つの仮説を一つ一つ検証していき、ジリジリと真相に迫っていく、
その過程が興味を引きつけます。
次は何が明らかになるのだろう、と気になるのです。

 

私はなかなか読むのを止めることができず、結局2回で全部読んでしまいました。

翌日に大事な用がある時には読まないようにお気をつけを。


本作はミステリーとしてのおもしろさもさることながら、日本の死刑制度の勉強にもなります。

死刑制度について考えるきっかけにもなるので多くの人に読んでもらいたい作品ですね。
死刑囚についてもっと知りたい方は「モリのアサガオ」もよいかもしれませんね。
私はドラマの雰囲気がなぜか合わなかったのですぐにリタイアしてしまいましたが。

つづきの方には私が気になった点を具体的に述べているので、未読の方は読まないようにして下さい。 

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 「神南署安積班」 今野敏    (ハルキ文庫)

Amazonで横山秀夫の作品を評価したらオススメに入ってきて以来、
気になっていた安積班シリーズ
シリーズを通して初めて読むのでかなり期待していました。

とにかくものすごく読みやすいのですぐに読み終わります。
一つ一つも短いのでトイレで読むのにいいなぁ、
と思っているうちに読み終わってしまいました。

横山秀夫のような緊張感があって、意外性のある展開なのかな、
と思っていたら全然違いました。

短めの短編が9つ。
トリックやサスペンスではなく、
登場人物たちのキャラクターを楽しむタイプの小説ですね。
とてもライトで、ドラマになっているのを知っているからか、
連続ドラマを見ているような気になりました。

シリーズ全体がこういう雰囲気なら
他に読みたいものがない時に読むって感じになるかな、と思ったのですが、 
解説を読んだらシリーズ初の短編集で、
どうやら特殊なものから読み始めてしまったようです。
ただ、この作品から読んでも全く問題なく、
一つ一つの作品ごとに安積班の面々や交通課の速水のキャラクターが
紹介されていくのを楽しめました。


村雨須田に比べて黒木桜井の描かれる部分が少なく、
特に黒木はセリフもほとんどなかったので
ちょっとキャラがつかみきれず、逆に気になりました。
"一流のスポーツ選手を思わせる" とあるのですが具体的に描かれる場面もなく、
とにかく冷静なキャラなのがわかるだけで、
どの辺がスポーツ選手っぽいんだぁ、と気になって仕方がありません。
また一流のスポーツ選手と言ったってさまざまなタイプがいるだろうし、
わざわざ登場人物紹介に記述しなくてもいいのではないか、と思いました。
まあ他の作品を読んだらわかるのかもしれませんね。


ドラマの方は見ていないのですが、ドラマ化しやすいだろうなぁ、と思います。
本作に関しては脚本いらないんじゃないかと思うくらい。

ドラマのホームページを見たらキャストがイメージと違っていてちょっとガッカリ。

安積佐々木蔵之介だということだけは知っていたので、
安積は蔵之介さんの顔を思い浮かべながら読みました。

速水絶対に北村一輝
ちょっと「ガリレオ」にイメージが引っ張られているかもしれませんが、
上司に媚びず、部下の人望が厚いイメージにピッタリ。
どこかで制服警官の役してましたっけ?

村雨は36歳ですが40過ぎに見えるくらい渋いイメージだったので中村俊介はないなぁ
もっとゴッツいイメージです。

須田塚地武雅でもいいですが、もっと背が高いイメージですね。
178cmくらい。ちょっとずんぐりした感じ。

黒木はなぜか背が低いイメージでした。
65cmくらい。俳優はイメージできませんでしたが。
賀集利樹は桜井の方が合うなぁと思います。

桜井は180cmくらいでガッシリしたイメージがあったのですが、
情けない場面もあったのでガッシリはしていないのかな。
でも山口翔悟ではないでしょう。

黒谷友香が出演しているのは知っていたので、
女性刑事がいなかったので黒木を女性にしたのかな、
と思っていたら違いましたね。
たぶんオリジナルキャラなのですね。

安めぐみ山口由紀子を演じているのには驚きましたね。
あんなにホンワカしている安さんが妖艶で魔性の女っぽい山口を演じているとは。
黒谷友香の方が雰囲気は近いと思うのですが。
菊川怜なんていかがでしょ。
とりあえず、演技している安さんを見た記憶がないので、今度の放送を見てみようかと思います。

この次の作品から新ベイエリア分署に舞台が移るようなので、
まずは旧ベイエリア分署と残りの神南署ものを読んでしまいたいと思います。


 
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 「東京島」 桐野夏生  (新潮文庫)

実際にあった事件をモデルとしており、
映画化もされているので、以前から気になっていたので買ってみました。

桐野夏生は「OUT」「リアルワールド」を既読。
「リアルワールド」はニュージーランドのさほど大きくない町の本屋で英語版をたまたま見つけ、
日本の本に飢えていたので買って読みました。
二週間くらいかけて読んだかな。

裏表紙に谷崎潤一郎賞を受賞とあるが、この賞ってどんな賞なんでしょう?
大江健三郎や安部公房が初期の受賞者にいるので純文学系かな、
と思ったら井上ひさしや筒井康隆も受賞しているので私にはよくわかりません。
ジャンルにこだわってないのかな。


本作を読んで思ったのは、桐野夏生は私には合わない、ということ。
「OUT」「リアルワールド」での登場人物たちの壊れ方、グロい描写、がどうにも受けつけられないなぁ、
と思いながらもラストが気になって頑張って最後まで読みましたが、
救われないラストで気分が沈んでしまいました。
緊張感がある場面は楽しめるのですが、
どんどん悲劇的な方向に話が展開すると自分の気分まで沈んでしまいます。
私が小説に求めるのはエンタテイメントとしての楽しさです。
登場人物のキャラクター、展開やトリックの意外性、そういったものを楽しむために小説を読むのです。
人生や社会について考えるために読むのではありません。
ですから私は純文学系には全く興味がありません。
桐野夏生は純文学系ではありませんが、読んでいて楽しくなる作家ではありません。
今後、桐野夏生を読まない可能性大です。



以下、映画に関して

映画では、なぜに清子役に木村多江を使ったのでしょう。

知名度が上がってきた頃だったので使いどきだったのかな。
ある程度人気のある役者を使わないと集客に響くのはわかりますけど、
清子が美人になってしまうと原作と全くの別物になってしまいますよね。
男達が群がるのが当然に感じられるので、男達が壊れているようには感じられなくなります。

私のイメージとしては柴田理恵かな。
首から下なら熟女好きには受けが良さそうですし。
と思ったらもう52歳みたいなので年齢オーバーですね。

他には年齢は合わないけど、森三中の黒沢かずこなんていかがでしょ。
ちょっと太り過ぎだけど、少し絞ればいいかな、と。
黒沢かずこって、いつか化けそうな気がするんですよね。
かなり奇抜なキャラで売っていますが、
誰かがうまいこと彼女に合うポジションで使えば役者としてブレイクしそうな気がするんですよね。
松山ケンイチと一緒に出ているCMなんかすごくいい感じですし。
誰か彼女を使ってみてくれ~。
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 「イノセント・ゲリラの祝祭」   海堂尊
   (宝島社文庫)


「田口・白鳥シリーズ」の第4弾です。
ただ、田口・白鳥は登場しますが、
今までのように事件が起こってそれを二人が調査して解決するというスタイルではなく、
「医療事故調査委員会創設検討会」
(ちなみに正式名称は「診療関連死死因究明等の在り方に関する検討会」)
の会議における攻防がメインに描かれています。

なので、私のようにミステリーを期待して読むと肩透かしを食いますが、
論戦は論戦で楽しめますし、日本の死因究明制度の勉強もできるので読んで損はありません。
私としては火喰い鳥・白鳥の傍若無人の活躍を楽しみたいので次作「アリアドネの弾丸」に期待します。


いつものように他の作品とリンクしているので、
ミステリ好きの人間にとっては他の作品を楽しむための繋ぎだと思っても良いかもしれません。

「極北クレイマー」で描かれる極北市の手術中に妊婦が死亡した事件は新聞記事として数回登場しますし、
その事件で逮捕される三枝久広の母親が経営し、
「ジーン・ワルツ」「マドンナ・ヴェルデ」の舞台となるセントマリアクリニックの前を田口と白鳥が通り過ぎます。
短編「東京23区内外殺人事件」も文庫化する段階で本作に組み込まれたようです。
もちろん、次作「アリアドネの弾丸」の前振りにもなっています。

「桜宮サーガ」と呼ばれる作品群を楽しむためには時系列に作品を読んでいくと、
より楽しめるので、田口・白鳥シリーズを軸に他の作品に跳ぶことをおすすめします。



◇気になったこと


■ここでも登場しない姫宮くん
海堂さんは姫宮くんを徹底して「田口・白鳥」シリーズには登場させないつもりらしい。
いつも会話の中で潜入の準備をしていることが触れられるだけ。
田口と姫宮が出会い、白鳥に関する愚痴を語り合えるのはいつの日か。
彼らが出会う時、それはこのシリーズが終わる時かもしれませんね。


他の気になったことは、ややネタバレを含むので、つづきでお読み下さい。
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「光の帝国  常野物語」  恩田陸  (集英社文庫)


超能力ものは現実離れし過ぎる感じがしていつも敬遠する私ですが、
背表紙に

"不思議な優しさと哀しみに満ちた、常野一族をめぐる連作短編集" 

とあったので
超能力者が大活躍する話ではないな、と思ったのと、
最近、短編集が好きなのとで買ってみました。

恩田陸は「夜のピクニック」の他にも数冊読んだ気がします。
基本、私好みではないな、という印象を持っています。

本作は、というと、なかなか良かったですよ。
5段階評価で3といったところでしょうか。

10編あるのですが、良かったのは「大きな引き出し」「国道を降りて・・・」

「大きな引き出し」は何でも記憶できる春田家の話。
第1話目として読者を引き込む役目は十分に果たしています。


「国道を降りて・・・」は私が一番好きな作品。
ここに登場する律という男声はチェロ奏者なのですが、
私は個人的に超能力はこういう芸術の分野で生かしてほしいと思います。

ちょっと伊坂幸太郎の作品に似た雰囲気を感じました。
美咲みたいなしごくまともな主人公と
律のようなちょっと不思議な友達が出てくるんですよね。

この話は超能力を持った音楽家というのと二人の性格の設定が秀逸なので、
これを原作として話を広げてドラマ化したらおもしろいものができると思います。


「大きな引き出し」を原作としたドラマはかつてNHKが作ったようで、
同じドラマDモードの鈴木亜美小西真奈美が出てた「深く潜れ」は見た記憶があるので、
もしかしたら見たかもしれないのですが記憶にありません。
ただホームページを見た限りでは
タイトルがなぜか「光の帝国」で春田家の家族構成以外はかなりオリジナルなので
原作とは全く別の雰囲気になっていると思います


著者もあとがきで述べているとおり、
一つの家族に絞った連作集でも良かったのでは、と私も思います。
10編もあり、いくつか登場人物は重なっているものの
各話ごとに別々の常野一族が主人公となっているので
本作だけではそれぞれについて描ききれていないので消化不良に終わってしまいます。
続きがあるのだろうと思いながら読んだものの、
本作の中だけでももう少し人物を絞っても良かったのでは。

読み終えてからWikipediaでチェックしたところ、
「蒲公英草紙」「エンド・ゲーム」と2作もの続編があるので、発見次第購入したいと思います。
私は特に1話目の「大きな引き出し」の春田光紀がその後どのように成長したかが気になるので、
続編で読めることを期待しています。


他にも超能力者の悲哀を味わいたい方は、
宮部みゆき「クロスファイア」やその前段と言える「燔祭」(「鳩笛草」収録)がオススメです。
最近、「世にも奇妙な物語」「燔祭」広末涼子主演でドラマ化されましたね。
広末も良かったですが、矢田亜希子の方が眼力が強かったなぁと私は思います。


続きは本作を読んで気になった点、腑に落ちない点、疑問点などを挙げていきます。
既読の方のみお進みください。
決して本作を否定したいわけではなく、とにかく気になることを挙げているつもりです。
細かすぎると感じる人もいるかもしれません。

また、本作のファンの方はもしかしたら不快に思われる方もいるかもしれません。
よって、続きを読む方はその点を御了承の上進んで下さい。
もし、ご意見がある方はコメントいただけたら嬉しいです。



「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評2 に続く。



気になる点など
「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評2 「大きな引き出し」
「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評3 「2つの茶碗」
「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評4「達磨山への道」
「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評5 「オセロ・ゲーム」「手紙」「光の帝国」「歴史の時間」

「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評6 「草取り」
「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評7 「黒い塔」「国道を降りて」、全体を通して


 
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気になった点、腑に落ちない点、疑問点などを一話ごとに挙げています。
全体を読んでの感想はこちら



「大きな引き出し」
○ 記憶は消去できないのか
“しまう”ことについては書いてあり、絶対に忘れないらしいが、
その記憶を意識的に消去できるかどうかについての記述がなかった。
飽和状態になった時に「虫干し」をして記憶は整理して引き出しやすくなるらしいが、
それでもいつかは限界が来ないのだろうか。

また、たくさんの人、しかもおそらくもうすぐ死ぬ人の記憶をしまい続けるということは
自分の人生に関する記憶が占める割合がとても小さくなってしまう。
上手にしまって必要な時以外は出てこないのならばいいが、
そうでなければ他人の記憶が頭の中に居座り続けるなんてやっかい極まりない。
他人の人生の色と音が頭の中で勝手に響きまわるなんて耐えられない。
能力は有益かもしれないが、その役目は御免こうむりたい。


○ 春田家は何のためにしまっているのだろう?
常野一族でもうすぐ亡くなる人がいる時に、しまいに行くのだろうか?
だとすると、一族全ての記憶をしまう必要があるのだろうか?
また、しまった人が亡くなる時に、また別の人がしまいに行ったら、
一気に莫大な量をしまわなければならず、
そんなことを繰り返していたら
春田家の子孫はただ人の記憶をしまうだけの人生になってしまう。
どこかではっきりと書いてほしい。


○ 日本各地を転々としている理由
ただ単に話を聞いてまわるだけなら引っ越す必要を感じない。
子どもがまだ小さいなら他の常野一族と協力してどこかに拠点を作って
親だけ必要な場所へ出張すればいいし、
夫婦揃って同じ地域で仕事をする必要があるほど”しまう”需要があるのだろうか。


○なぜ母親も同じ能力を持っているのか?
能力の何らかの伝達手段があるのだろうか?
同じ能力を持つ者同士でしか結婚できないのかと思ったが、
次の「二つの 茶碗」では常野一族ではない男性と結婚しているので、違うらしい。
しかし、「オセロ・ゲーム」ではまた夫婦で同じ能力を持っている記述があるので
「二つの茶碗」はレアケースなのだろうか。
本作の中でいくつもの家族を描いているのだから、
この点については本作中に触れておくべきだったと思う。

 


「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評3 に続く


「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評1 全体の感想

気になる点など
「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評2「大きな引き出し」
「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評3 「二つの茶碗」
「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評4 「達磨山への道」
「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評5 「オセロ・ゲーム」「手紙」「光の帝国」「歴史の時間」
「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評6 「草取り」
「光の帝国 常野物語」 恩田陸 書評7 「黒い塔」「国道を降りて」、全体を通して


 
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J1 第14節 (2011.06.11)    at 万博記念競技場

清水エスパルス 2-2 ガンバ大阪    


初のスポーツものです。

Jリーグ発足時以来ずっと清水エスパルスをサポートしています。
が、昨シーズン後にチームが分解してしまい、心が離れかけました。

新監督のゴトビ監督高原直泰小林大悟と新戦力が加入し、
新生エスパルスもおもしろいチームになるかもしれない、
と期待し今シーズンも応援することにしました。

ゴトビ監督はアメリカ代表や韓国代表にスタッフとして参加した経験があり、
先のアジアカップでもイラン代表を率いて良いチームを作った理論派の監督のようなので、
おもしろいチームを作ってくれるのではないかと期待し、暖かい目で見ていくつもりです。


開幕戦の柏戦で案の定こてんぱんにやられたので、
こりゃほんとに今年は結果を度外視して見ていかなきゃダメだな、思いました。
しかし、震災による中断を開けてからは高原が3ゴールするなど
予想より早く良い兆しが見られます。
もしかしたら今シーズン中におもしろいチームになってくれるかも、
と期待を抱かせてくれています。


さて、肝心の試合ですが、強豪G大阪相手なので厳しい結果が予想されました。
しかし、遠藤が日本代表の試合から中3日ということを考慮してかスタメンを外れたので、
少しは勝ち目が増えたな、と思いました。

立ち上がり10分は完全に清水ペースでした。
大前高木がサイドからクロスを上げ、
中央でこのところ調子を上げている高原が起点となりチャンスをいくつか作りましたが、
得点できず。
そんな流れの中、
前半15分にコーナーキックからあっさりアドリアーノにヘディングで決められてしまいました。
こういう流れに関係ない点の取り方ができるかどうかが
強いチームとそうでないチームの差なのですよね。
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